人の噂も、喉元」過ぎれば・・・

「人の噂も七十五日」・「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の例えがあるよう、人間は時間が経過したり季節が変わればいろんな事も忘れてしまう。

精神的に後々まで引きずるような結果では忘れて良いことである場合もある。しかし大事な決め事・約束事は忘れてしまうことは、その人の信頼を失うことになる。また忘れてしまって失敗を何度も繰り返すことになる。

忘却とは、「忘却とは忘れ去ることなり。忘れえずして忘却を誓う心の悲しさよ」菊田一夫原作のラジオドラマは、有名・・・であった。忘れてしまったらどんなに心が軽くなるだろうが忘れられない心情・・・。

人間は自分以外の関わりの直接ない事件や出来事は当初は興味や知る事もするが時間の経過と共にそんな事があったかいな?となってしまう。

オウム教団の菊池直子容疑者が、17年も過ぎた今逮捕された。もう忘れかけていたが、思い出して来た。・オウム真理教の施設第七サテアン ・上九一色村・ジャーナリストの江川紹子氏・紀藤弁護士参議院でジャーナリストのオウム真理教に詳しい有田芳生氏などが頭に浮かぶ・・・

地下鉄サリン事件・松本サリン事件・坂本弁護士一家殺害・刈谷さん誘拐事件などが思い出される。また、5月26日にNHKのドキメンタリーでも放送があった。しかし被害者の心にはまだまだ、記憶は鮮明に残っているだろうが、普通の世の人は年とともに忘れ去られてしまっている。

「人の噂も七十五日」・「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と昔から言われているのだが、何時までもそのことにかまけていられない。人生を川に例えるなら、真っ只中では、次から次に障害物が流れてくる、目の前に流れてくるものを払いのけ、裁いていかねば生き残れない。

人の噂も七十五日とは、世間で人があれこれ噂をしていても、それは長く続くものではなく、やがて自然に忘れ去られてしまうものだということだ。

喉元過ぎれば・・・ではならない事もある 忘れないからこそ反省も出来るし今後の為にもなるのである。何事も忘れず記憶して日々に生かす、これが物事の道理である。