工夫と想像力を・・・

生まれて気がつくと、テレビ・ゲーム機など親が買い与える。早く智慧をつけさせようとする親心からだと思います。

現代は、遊び道具がないと遊べない子が多くなったと言われています。物がない時代に育った人間は、想像・工夫する力があって、鬼ごっこ・かくれんぼ・自然の野山を駆けずり回って遊んでいました。

現代は生まれたときから、親から物を与えてもらい育っています。何でも欲しいものは手に入り、遊びにしても、遊ぶ道具(おもちゃ)あって好きな遊びが出来ます。何もない部屋に子供達を入れたら、子供達はどうして、過ごすでしょう。

自分で工夫し、組み合わせしたり、想像したり、ちょっとした道具で時間を過ごすことが出来るとが大事だと思います。

私達の子供(昭和20年代)の頃は、ナイフを持って、鉛筆を削ったり、木を切ったりして遊び道具を自分で作ったものです。竹とんぼ・竹鉄砲・水鉄砲・竹馬など作って遊びました。

このことで私は印象に残っていることがあります。私が勤めた会社に、鍛造工場・鋳物工場がありました。その工場の北川組長さんが、言っていた言葉が忘れません。「鍛造は、砂から鉄を集め、色々な形を作る、夢を作っていることなんだ。こんな素晴らしい職業はない。」

また、村の鍛冶屋さんが、刃物や・農業の道具を作っていたのですが、その親方も同じようなことを言っていました。

何もないところから、自分の想像する形を作り出す。こういうことが現代の子供に欠けていると思うのです。ちょとした物を手を加え別なのに・・・発想の転換・想像力を養うことがとっても大事なことと思うのです。

小さい子を持つ親御さん考えてみてください。