日本再生は意識改革の断行と伝統文化・技術力で・・・

今や、グロ−バルした世界で、その流れに乗って進むための構造改革を断行しなければならない状況である。ここで乗り遅れたら日本再生はない。

しかし、気が着いている人は少ない、政治家も官僚も国民も自己や自己の所属する組織の権益にとらわれて、方向を見失っているようで仕方がない。東日本大震災で絆という言葉が使われるようになったが、「笛吹けど踊らず」の人が多いように見受けられる。

国と国民の絆が弱くなったその主たる原因は、過度の個人主義がまん延し、日本の伝統文化を貫いている「和の精神」がどこかえ忘れ去られてしまった。戦後、66年経った今も、日本人は明確な国家理念を持てず、生きる目的を見失った状態である。

国と国民の間の絆が断たれると、国民不在の政治が行われるようになり、一方、国民は自己の利益のためにだけ国を利用するような自立できない国民になり、グロ−バル化した世界での競争に後れをとってしまう。

つまり、国のことを考えない自己中心的な日本人が増える。その結果、理念が欠如した政治家・役人は自己の利益のために権力を行使するようになり、「天下り」や「年金記録問題」「党利党略」に象徴されるように国民不在の政治が行われるようになる。

そして、政官民が癒着した利権構造が創られ、無駄な公共事業などを国から引き出して、役に立たない建物・構築物・道路・ダム・橋・飛行場・護岸工事などの建設を日本中で推し進めていき、そのツケが、国と地方の借金約900兆円という現実なのでる。

国民は、自立できない「あなた任せ」の精神状態になり、「社会福祉」「医療費」など権利だけを主張するようになり、国の財政が破綻状態である。

国の将来のことを考えて、構造改革を断行するためには、個人的なシガラミを断ち切ることができる強い意志力が必要である。その強い意志力は「日本のため」という理念から出てくる。

宇宙的視野からみた場合、地球の大転換時代に、日本民族が進化成長するために避けて通れない重要なメッセ−ジを、魂を通して降ろした政治家が必要だ。

地球が大転換時代を迎えている現在、国民各自が意識を変革して、明治維新のように構造改革を断行しなければならない。そして、日本民族に不足している自立・自己責任を国民各自が身につけなければならない。

国民は「全体のため」という理念が欠如すると、自己の権利だけを主張するようになり、財政が破綻して、国が衰退していまう。そして、政治家は質が低下して、諸外国に対してリ−ダ−シップが取れなくなる。

日本の素晴らしい伝統文化が忘れられ、国と国民の調和(絆)が崩れかけているというメッセ−ジだと思う。戦後から経済成長により「和の精神」が日本民族の精神的特質でである。基本的に対立・争いを好まない民族である。また、江戸時代の社会を見ても分かるとおり、自然と調和した循環型社会を創るのが得意な民族である。

日本の古神道の神のイメ−ジが普遍的(中道)であることから分かるように、日本の「天皇制」は、あらゆる万物万象を包み込むという前提で創られているニュ−トラルな秩序体制である。日本が諸外国の文化を受け入れて消化する能力が高いのは、ニュ−トラルな国だからである。

昔から、大陸の文化を受け入れ、明治維新では西洋の近代文明を受け入れ、短期間で国を近代化した。東洋文明と西洋文明を最大限体験した国である。従つて、東洋と西洋を統合することが出来る国でもあると思う。

日本人はイエス、ノ−をはっきり言わないと外国から指摘されいる。あうんの呼吸で、微妙なフィ−リングを用いるコミュニケ−ションが得意である。ニュ−トラルな立場を好む民族である。

日本再生のために、日本の伝統文化と技術で、世界に挑戦することだと思う。そのためには何が必要か、国民一人ひとりが危機意識を持って、自分には何が出来る考え行動をすることが大事なことだと思う。