人生に目覚める

人生は、喜怒哀楽があり、そして災難に遭遇することや、大切な人を失い失意に打ちひしがれること、失業の憂き目にあったり、将来に不安を感じることなど、自分をとりまく環境が激変したりします。

現代はグローバル化している時代、今世界は、ギリシアの財政不信で始まった、欧州の国々で国債の信頼が薄れてしまうという、長く厳しい経済は全世界に不況に陥っています。一方、アラブの春ということで何十年も続いた中東の国々の指導者が倒されています。

日本は、東日本大震災に被災されて、その上、東京電力福島原子力発電事故で目に見えない放射能の恐怖で、農業・漁業など何代も続いた仕事も放棄し、仮設住宅に身を寄せるという状況の人が沢山います。

世の中、金次第、金を頼りに人々の心は揺れ動ごいています。人はなんのために生まれてきて、なんのために生きているのだろうか、 執着による迷いの人生から、生き甲斐が感じられる人生へと自覚したいものです。

人生の幸福は、困難に出会い克服することだと言う人がいますが、 苦悩ほど人間の骨を刻り、肉を裂くものはない、しかしこの苦悩を乗り越えて生きるところに人格のたかまりがあるということでしょうか・・・

苦悩をも悠然として受けとめて、楽しみと喜びに変えてしまう、泰然自若の根性を養うことができればよいのですが・・・人の一生は夢の如き儚いものです。毎日がはじめての今日、初めての私ですから、いつも真実をもとめようと努力する生き方こそが、目覚めであると思います。

この上もなき幸せとは、今、人生に目覚めることです。人生、一生修行であり、修行こそが悟りすなはち目覚めであり幸せであります。目覚めようとする心を発すか否かが、人生の幸不幸の分岐点となるでしょう。