町会(自冶会)問題

長年、町会の役員をやっているが、本当に町会皆さんに存在価値が疑われてしまっているようでと・・・考えてしまうことがある。それほど町会に無関心な人が多いと思う。

しっかり目的と目標をもって運営しなければいけない。「地域住民がお互いに安心・安全の暮らしを・・・助け合って守る」そして「地域に住んで良かった」と思える町会であると思う。

「町会? どんなことをやってるのか分からない」「特に必要性を感じません」

一番身近にある共同体でありながら遠い存在となりつつある町会になったように思える。理由はさまざまだが、一つには「加入するメリットが見えない」ことにあるようだ。

隣近所であっても、人間関係の希薄さは不安に感じていると思う。いまの役員は行政の下働き。そんな町会ならなくてもいい。などは一戸建ての家の住人もいる。

マンションの住民はもっとはっきりしている。「ごみは管理人さんが世話をしてくれるし、周辺の苦情なども不動産屋にいえば対応してくれる。町会がなくても不都合はない」

町会とは人とのつながりの中でともに助け合いで、一方的に恩恵を受けるものではないのだが・・・(防災・防犯など・・・町のことは町の住民で守るという意識大事なのだが)人付き合いを嫌う住民もいる。

若い人にも共通する課題や話題がないので参加しづらいという声があるが、もっと楽しく地域のことを考える魅力のある町会に・・・行政の“下請け組織”として役割が硬直化する町会の現状であることも問題である。

中高年の人の意見に、親も町会には消極的で、それを見てるから自分も積極的に参加しようとは思わない。高度経済成長の進展により、町会がその輝きを失い始めた時代に育った世代には、そんな意識があるようだ。

核家族、夫婦共働きで他人の世話まで手が回らない。そんな若い世代の考え方は、理解できないわけでないが、町会に対する価値観の違いに、世代の格差をどう調整すればいいのか検討課題である。