きれいな心は美しい環境で育つ

「絆づくり」とは「きれいな心づくり」です。

環境を変える、景色を変えることは可能ですが、人の心を変えることは不可能に近い程難しいものです。「きれいな心はきれいな環境で育つ」と言えます。

家庭・地域・社会・・そしてクリーンな世界で、「きれいな美しい環境を守る」ということが人と人の心を結ぶ「絆」づくりの基本であると思います。

環境を一人ひとり守ることは、躍起になって絆を追い求めるよりも、きれいな環境づくりに注力するほうが、絆社会への近道だと思います。

昔そこいらに満ち溢れていた絆社会が懐かしい。震災で何もかも失った東日本大震災、多くの人がボランティアに現地に行かれました。そこには「真の絆」を感じました。絆がなければ成り立たない社会に見えたのです。

そこにあった絆は作られたものではなく、心の奥底から湧き出してきた絆だと思います。「 絆、絆」と合唱してもなかなか得られない絆、財産、身内など何もかも失い頼るものさえ無くした弱い人たちによって、絆がいとも簡単に得られているのです。

世界中、どの国でも同じだと思われますが、弱さ、貧しさは絆社会をつくり、強さ、物質的豊かさが利己主義社会を作ります。私たちは誰もが強く、物質的豊かさを求めます。しかし、それは残念ながら、「心の豊かさ」に反比例しているのが実情です。

物質的豊かさを追い求めれば、「絆」は遠ざかります。強くて豊かな社会で絆を育てるのは難しいけれども、だからと言って、あきらめてはいけません。

絆を求めてスタートラインに立ちたいならば、平気で法律に違反し、それが見逃される人が見ていようがお構いなしに行われるマナー違反など、まずは社会の汚染源を除染から始めるべきです。