政治を前に進めて!

もう先延ばしはできない。「税と社会保障の一体改革」であるが、与野党協議だが、野党は、一川防衛相、山岡消費者相を交代させなければ協議に応じないという。

野田首相は、両名を交代させて、協議に応じるよう働きかけるという、政治は、時代の先取りが大事だ。世界の大きな時代の流れの中で、共に生きる,“共生”という基本理念を持って、国民の幸せを考え、実践させていくことだと思う。「言動一致」が信頼が生まれ、国民の幸せに繋がる。

理想論だけでは信頼は得られない。理想が、実現できて始めて、国民は信頼が出来、幸せ感を味あうことが出来る。国民の目線に立ち、「滅私奉公の精神」で仕事をすることが一番信頼を得るものだと思う。

消費税10パーセントはアップは、自民党も主張している。その政策は与野党一致しているのだから協議は出来るはず、政治を前に進めなければ、世界の動き、時代の流れに取り残されてしまう。

朝日新聞社説「一体改革協議―捨て身で野党呼び込め」

野田首相が週内に、内閣改造民主党役員人事に踏み切る。昨年、参院で問責決議を受けた一川保夫防衛相と山岡賢次消費者相を交代させるとともに、税と社会保障の一体改革を進める態勢の強化をめざすという。どんな理由をつけるにせよ、昨年と同じ展開だ。

野党は問責閣僚が出る国会審議には応じないと突っ張る。政権は閣僚を守ろうとしつつも、結局は通常国会の召集直前に、内閣改造の形をとって閣僚の首をすげ替える。

政治の現状への危機感を欠いた、相も変わらぬ与野党の突っ張り合いである。まったく見るに堪えない。私たちは、参院が法的拘束力のない問責決議で、閣僚のクビを飛ばすような事態には問題があると主張してきた。いまも、その考えに変わりはない。

しかし一方で、一川、山岡両氏に限れば、閣僚としての資質に疑問があることも否定できない。とくに沖縄の信頼を失った一川氏について、私たちは速やかな更迭を求めてきた。

いま、野田政権が最優先にすべきは一体改革の実行である。そのためには、与野党協議を急がねばならない。問責閣僚を続投させることで、野党に拒否の口実を与えるくらいなら、内閣改造で事態の打開を図るのは妥当といえる。

「ネバー、ネバー、ネバー、ネバーギブアップ」。首相は年頭の記者会見で、チャーチルの言葉をひき、「大義のあることを、あきらめないでしっかり伝えていくならば、局面は変わる」と述べた。

しかし、言葉にいくら力を込めても、現実は動かない。「大義」を掲げるだけでなく、野党を引き寄せる具体的な手だてを講じる必要がある。ここは考えどころだ。一体改革とともに与野党協議が欠かせない重要な課題が並んでいる。

たとえば、(1)国会議員の定数削減と一票の格差の是正(2)国家公務員給与の削減(3)郵政改革の3点について、政権与党として、野党の主張にどこまで歩み寄れるのか。最大限の譲歩案を大胆に示すべきだ。

野党の出方を見ながら、小出しに妥協していくのではなく、与党の側から切れるカードをさっさと切る。それは、国民に対して、政権の覚悟を示すことでもある。その譲歩案に説得力があれば、それでも協議を拒む野党に国民の批判が向かうはずだ。

衆参ねじれのもと、政権与党は、国民の支持を求めて捨て身の対応をするしかない。