新しい暮らし方

少子高齢化無縁社会といった言葉に象徴されるように、現代は知らない人とは挨拶もしない。自分の家族と特別の友人以外は努めて関わりを持たない時代だである。

このような時代に、例えば、話す相手もいない、高齢者の一人暮らしの世帯、頼れる人がいない、独身の子どもが高齢の親を支えるシングル介護世帯、子供を育てる余裕、時間のない、夫婦共働き世帯、忙しくて子どもと関われない、片親世帯などの人たちはどうしてる?

高齢者の孤独死、介護疲れで親の命を絶ってしまう痛ましい事件、子育て世帯の少子化児童虐待などの社会問題は無縁社会とよばれる。コミュニティを作りづらい社会の仕組みが一因ではないかと思う。

しかし、これらはもはや、個人の努力では解決できない問題である。今、人と人との新しい関わり方を考え直さなければならない時が来ていると思う。人と人とが関わりあう仕組みをつくる。という観点から考えると・・・

住民同士の交流や、子育て・高齢者などの生活支援に有効とされる。コレクティブハウスは、まさに今の時代にあった暮らし方も未来の姿なのかも知れない。

多様な人、多様な世代でコミュニティを形成することで、生きがいを見出せるコレクティブハウスが理想である。居住者組合を作り、入居者自身が協働管理していく共同住宅。そこには入居者それぞれに役割があって、交流ができる。

こういった暮らし方が選択肢の一つとして、あってもいいのではないかと思う。