さまざまの思いの桜

片倉城跡公園の桜は昨日は桜吹雪となって路面が真っ白になっていた。近くに住むある人が、この桜にことのほか思いがあるようで、感慨深くその光景を眺めていました。

さまざまな 思い出がある 桜かな 芭蕉・・・ぴったりの句のようです。しかし、この句ちょっと簡単に出来そうな句であるが・・・それが芭蕉の作というと名句に思えます。

苦の娑婆や 桜が咲けば 咲いたとて 一茶・・・正玄寺岩美住職の法話より・・・

http://www.butudan.co.jp/houwa/index.php?%E6%B3%95%E8%A9%B1%EF%BC%90%EF%BC%94%EF%BC%98 

私の住む八王子市片倉町から近くの宇津貫町に住んでいたという。むかし、俳句を嗜むひとが何人かいた(30人位?)そうです、その中で、城定宇右衛門一知で明治30年に没。辞世の句に「ちるもあり さくらもあり 世は花の人」が残っています。

このことは当時の農民の文化が進んでいたと思うと驚きです。現在兵衛2丁目にある熊野神社の拝殿に明治11年に俳句「発句」の額が奉納されています。