臓器提供の親の心・・・

自分は幸せにになりたいと思うなら、他人をしてあげることことだと思います。他人不幸を見て通り越すことは自分は幸せな気にならないでしょう。

その精神がなければ自分の幸せはありえない。この世で一番美しく尊いものは慈しみの心と行為です、自分のことはさておき、周囲のものの真の幸福のために尽くすことです。

最近のニュース富山大病院に入院していた6歳未満の男の子が、脳死と判定され、改正臓器移植法に基づき、家族の承諾で心臓や肝臓、腎臓などの臓器が摘出され、移植が行われました。

脳死移植でしか救えない子どもの待機患者を救って上げたい。という人間が出来る最高の慈しみの心であったと思います。

親のコメント・・・
「息子は、私たち家族が精いっぱい愛情を注いで育ててきました。元気な息子のわんぱくにふり回されながらも、楽しい時間を家族みんなで過ごしてきました。

本日、息子は私たちのもとから遠くへ飛び立って行きました。このことは私たちにとって大変悲しいことではありますが、大きな希望を残してくれました。息子が誰かのからだの一部となって、長く生きてくれるのではないかと。そして、このようなことを成しとげる息子を誇りに思っています。

私たちのとった行動が皆様に正しく理解され、息子のことを長く記憶にとどめていただけるなら幸いです。そして、どうか皆様、私たち家族が普段通りの生活を送れるよう、そっと見守っていただきたくお願い申し上げます。」

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120614/k10015835961000.html

こうした両親の祈りのような思いが、今回の脳死移植を支えています。幼い子どもの突然の死という深い悲しみを乗り越え、臓器提供を決断した両親に心から敬意を表したいものです。

臓器移植しか健康を取り戻すことが出来ない患者さんはたくさんいて、ドーナーの提供を待ち望んでいるのです。