互助の精神の大切さ

「互助の精神の大切さ」
昨年の3・11の東日本大震災で、いまさらですが「互助の精神」の大切さを感じています。このことは、なにもこのような災害時だけということではなくて、通常の生活の中でもこの精神が生かされていれば、世の中もギスギスすることもなく温かみのある社会が醸成されるはずです。

行政にまったく期待ができない状態の中で、「自分のことは自分で守る」「困った時はお互いさま」の気持を強く持つことが肝要だと強く感じています。復興・・・多くの国から支援を受け、日本政府も復興庁を設けて復興に全力で取り組んでいますが、町ごと高台移転計画など見通しは厳しい状況のようです。

NHK「その時歴史は動いた」という番組があったのを思い出しました。
「よく聞け、金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。よく覚えておけ。」の名言で有名な「後藤新平」のことです。
.
関東大震災後の復興プランを手がけ、現在の東京の原形をデザインした政治家・後藤新平。もともと医者だった後藤は、社会を生物の体にみたて、「人と人とのつながりがうまく機能することで世の中が発展する」という独特の思想を抱いていたという。
.
後藤のこの考えは、関東大震災後、帝都復興院総裁として東京の復興を任された際、「区画整理」という新たな都市計画プランの実現につながっていく・・・“社会の医者”とよばれた後藤新平の情熱と信念を描く・・・
.
都市社会の構成員としてのあり方について、後藤はこんなことを言っています。「まず我が身を修めるというほかはない。我が身を修める自治の力が治国平天下の基礎である。かねて私のいう自治の三訣『人のお世話にならぬよう。人のお世話をするように。そして報いを求めぬよう』と少年時代から心がけてこれを実行するのであります」
.
自助、互助、自制の精神」です。「人のお世話にならぬよう」が「自助の精神」。「人のお世話をするように」が「互助の精神」。「報いを求めぬよう」が「自制の精神」です。
.
代社会に通じていると思います・・・「自助・共助・公助」の、3日分の備蓄を求める条例が東京都議会で可決これが3・11後の思想だ」企業に3日分の備蓄を求める条例です。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120402/304261/?P=3&ST=rebuild