近頃の子供はと嘆く前に・・・

「近頃の子供はと嘆く前に」自分(大人)自身を見つめ直す必要がある・・・子は親の背中をみて成長していくと言われる。最近、いじめの問題が大きな社会問題となっているが、家庭・地域・社会のありのままが、現代の子供たちに行動に表れているのだ。

いじめをするという行為は、家庭や地域社会で何かファストレーションが堪っているからで、大人の責任でもあるのだ思う。

核家族化や都市化が進み、家庭でも、地域でも、子どもたちが、豊かな愛情に包まれながら、伸び伸びと友情を育める「場」も、心の「空間」も失われてきた。親自身も、絶えず緊張を強いられ、せわしなく働き続け、子どもたちと真正面から向き合う余裕がない。

大人社会にすらある陰湿ないじめ、エゴイズムや他社への冷淡さ、マスコミの人権侵害、弱者を笑いものにするテレビの悪趣味、さまざまな差別の横行など、こうした環境で取り囲んでおきながら、子どもたちに理想を押しつけるのは、あまりに身勝手である。いじめ問題は、大人社会の病理を反映していることを、決して忘れてはならない。

暴力を振るう子の多くは、「誰も自分のことを大切にしてくれない」という意識をもっていると言われている。子どもの心を健全に育むためには、自分の存在が、ありのままに受け入れられ、包容されることが必要だ。

そうすれば、自己という存在のかけがえのなさを実感することができ、自身を大切にしようという心が生まれてくる。それは同時に、他者に対する信頼と尊敬の源になるものだ。子どもが本然的に求めているのは、愛されることである。

J-CASTニュース・・・朝日一面連載「いじめられている君へ」好評だが… 「新聞読まない」10代に届くのか・・・

http://www.j-cast.com/2012/07/22140207.html