これでは日本が危ない

参議院において首相の所信表明演説が行われないという、戦後の憲政史上初めての臨時国会が昨日から始まった。

当初、自民党公明党は、年内解散を明示しなければ、審議応じないとの強い反応を示していたが、それでは、国民に反発を買うと言うことで、衆院では応じるという結果になった。

問責決議を行った参議院としてはある意味では当然の対応であり、言葉に心がこもっていない野田首相の演説なぞ聞く価値もないと国民も思っているとの考え?

国会は大揺れの状態、国民不在の国会に愛想を尽かし、日本維新会や石原都知事の第三勢力の結集が話題になっている。

国会は決めなければならない重要法案は、山積している。特例公債法案の処理・1票の格差是正・社会保障改革国民会議の立ち上げ・震災復興・景気対策などである。

与党民主党内でも、離党が相次ぎ昨日も2名の離党届が出たという、後3人で過半数割れで、正に野田政権は、タイトロープを渡っている状況である。

それにしても、瀕死の重症患者を処置をさておき、段取り・方法論で、口角泡を飛ばすばかりでは、患者は死んでしまう。それでも高い給料は貰っているとは・・・もういい加減にしてくれ!と言いたい。これでは、日本は危ない!

朝日新聞社説・・・「臨時国会 報復の連鎖を断ち切れ」

自民、公明に再度の党首会談を呼びかけ、解散時期についてより踏み込むなどして、協力を求める。そして互いに報復し合う連鎖を断ち切り、政治を動かす道筋をつける。

読売新聞社説・・・『首相所信表明 戦略が見えない「明日への責任」』

「政局第一の不毛な党派対立の政治」と野党を批判するだけでは、政治は前に動かない。政府・与党が責任ある提案を行い、野党との接点を探るのが筋だろう。

毎日新聞社説・・・「波乱の臨時国会 眼前の2課題の全力で」

放置し続けた「1票の格差」「特例公債法案」を一日も早く決着させ、国民の審判に足る材料を示すことが与野党の役割だ。1年以内に必ず衆院選は行われる。逃げ腰の演説と、演説拒否ではさみしすぎる。