ことのうけのみよくて、まことなし

昨日小雨のなか、町中のゴミを拾いながら考えた。原発再稼動反対・TPP反対・温室排ガスはこのままでは・・・自民党阿倍総裁の国防軍とは・・・などと巷で話題になっているが、「歩行禁煙」でも平気で、交差点は灰皿と思い込んでいるの?歩きながら飲み食いは、トレンドだと思いこんでいる?

あまりのも自己中心的な考えの人が多い・・・と。こんな世の中になって悲しい。どうしてこうてしまったんだろう?政治家も自己中心的な人間が多い?または、立候補する目的が違うと思われる人もいるようだ。

今日は、衆議院総選挙の告知日である。政治家は「襟を正して政治お語れ」と言いたい。正しい判断・純な価値判断で語れということである。現在「今はどんな状況なのか」・過去「何故こうなっているのか」・未来「これから、どうしたらいいのだろう」

毎日新聞 の近藤勝重氏の「しあわせのトンボ:政治家が語る「明日」の記事2012年11月30日・・・より

先々のことは政策のポイントであろう。しかし現在の状況や、その背景となる過去を語らずして未来の政策も語れまい。その事を無視しては徒然草(141)「あづま人こそ、言ひつることは頼まるれ。都の人は、ことうけのみよくて、まことなし」(東国の人は言ったことは頼みになる、都の人は、返事だけがよくて、誠実さがない。)の言葉と同じだ。

解散?総選挙と事が進んだ今では、もはや旧聞になるが、先の臨時国会での野田佳彦首相の所信表明演説では「明日への責任」という言葉がやけに耳についた。 現状説明はあっても、なぜそういう状況になったのかという過去はあまり触れられていなかった。

これまた旧聞になるかもしれないが、テレビを見ていたらA党とB党が一緒になるという説明に、一人の記者が経緯を聞くと、それには答えず、色をなして声を荒らげた政治家がいた。

合流話は数日して立ち消えたので、これ以上は触れないが、政党の離合集散は経過と今後、すなわち現在と過去を踏まえて未来を語らずして理解も納得も得られまい。