中国の大気汚染で考える

中国の北京などの「大気汚染」が日本にも影響がでて来て深刻です。中国では健康被害も発生しており、ネット上では国民から当局の対応の遅れに批判が出ているようです。

大気汚染とは、私たちが生活で使用している自動車や工場の煙に含まれる汚染物質により空気が汚れることをいいます。この汚染物質とは、窒素酸化物 (NOx)や粒子状浮遊物質(SPM)、二酸化炭素(CO2)のことを指し、これらの物質は地球温暖化を始め、酸性雨光化学スモッグなどの原因になります。

発生する形状についてもガスのみではなく、エアロゾルという個体と液体の細かい小さな物質や粒子など色々あります。

最近問題となっている微小粒子状物質PM2.5)による大気汚染が話題になっていますが、(PAH)多環芳族炭化水素・(NPAH)ニトロ多環芳香族炭化水素という物質は、化石燃料などの燃焼に伴って発生し、人の健康に影響をおよぼす物質だということを昨日、京都大学の教授がテレビのインタビューで説明されていました。

工場や自動車の煙による人為的な原因が主になります。大気汚染は私たちの生活に密接している環境問題であるため、具体的な対策を施すのは大変難しいと言えるでしょう。

中国の大気汚染をテレビ中継で見ますと、朝から濃霧に包まれ、高層ビル群がかすみ、渋滞の車は火山灰をかぶったようです。急速な経済発展がもたらしたものでしょう。中国は経済成長を追求するだけでなく、国民の健康と環境を守るために抜本的な対策を急ぐべきだと思います。

中国の開発・経済成長はまだまだ続くでしょう。しかし「自然・生命」を守ること忘れてしまったら、この地球は、破滅します。地球環境は、もちろん中国に限ったことではありません。

人は、生活の「質」の向上を求めすぎ、周りを見渡したら、荒れ果てた大地だけになってしまうのが恐ろしいことになってしまいます。

「地球環境を守る」と言うことは、行政が行うことではないのです。地球上に住む、人間一人ひとりの責任です。だから、私は関係ない・・・タバコの吸い殻一本でも投捨てて、平気でいる人がいます。

「環境を守ることは貴方が主役です。」公園や道路などに、ゴミを捨てては駄目です。後で、貴方も苦しむことになるのです。そのことを地球上に住む人すべて、認識して欲しいのです。