物理学を一変させる可能性


NHKテレビニュースで『宇宙の「暗黒物質」の痕跡か・・・国際チームが観測』を見ました。一体どういうことなのか・・・

(CNN) 欧州合同原子核研究機関(CERN)は3日、宇宙の成分の4分の1を占めるとされる謎の物質「暗黒物質」の存在を示す痕跡を国際研究チームが捉えた可能性があると発表した。

暗黒物質(dark matter )とは、目に見えない。触ることも出来ない。だが、重さ(質量)を持ち、その重力で星や銀河を引っ張っていく・・・宇宙は大量の暗黒物質とひとにぎりの見える物質からできている。つまり、宇宙を真に支配しているのは目に見えない暗黒物質であるという。

発表は、アメリカやドイツなどの科学者で作る国際的な研究グループが3日、スイスのジュネーブ郊外にあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関で発表したものです。

暗黒物質」は光や電磁波を出さないため、直接、観測することができず“謎の物質”とされてきました。研究グループでは、この「暗黒物質」について、高度400キロを飛行する国際宇宙ステーションに設置された「AMS」と呼ばれる特殊な観測装置でおととし3月から観測を続けてきました。

その結果、これまでに「陽電子」と呼ばれる粒子をおよそ40万個捉えたということで、そのエネルギーの高さなどから「暗黒物質」どうしが衝突して生み出された粒子である可能性があるとしています。

研究グループでは、観測された陽電子がほかの天体から飛んできた可能性も排除できないとしていますが、今後、数か月かけて観測を続ければ、結論を出すことができるとしています。

暗黒物質」を巡っては、宇宙の大きな謎として世界中の科学者が観測や研究を続けており、今回の研究成果が今後「暗黒物質」の正体に迫るための大きな手がかりになるのではないかと期待されています。(NHKwebニュース)

『「暗黒物質」証拠発見か 物理学一変させる可能性も」』・・・産経新聞

今後の分析でその正体を突き止めることができれば、宇宙の進化や物質に対する理解が飛躍的に進展するのは確実で、物理学を一変させる可能性を秘めている。