自然に生きる

時の経つの早い、明日は5月です。5月は生命が躍動する時節です。ツバメが軒先に巣を作るため、場所探しの光景をみました。近年、ツバメが電線に何十羽と並んでとまり、田んぼの稲の上を飛び交う姿が近年見られなくなったのが寂しい思いがいたします。

一方では、嬉しいニュースもあります。人間の手で保護している新潟県佐渡の、トキ保護センターでは、自然界でひなを誕生させたペアは今季4組目となり、昨年の3組を上回って、徐々に成果を上げているようです。

自然環境維持の大切さ、重要性をつくづく感じます。

生きものの多くがこの時期に子孫を産み育て、鳥や昆虫、動物たちが一年で最も命の輝きを見せるのもこの時期です。生きものたちは、生きるということになんの疑問もなく、自然現象の如くに命を躍動させています。それは子孫を残すという遺伝子のはたらきのままに生きているという姿のように見えます。

生きものたちの命が最も輝く季節ですが、人間社会ではこの時期に悩み苦しむ人が多くなるようで、五月病などともいわれています。

仕事や勉学にとりくみ、新しい生活環境を楽しんでいる人もあれば、変化に馴染めないとか、疑問を感じたり、意欲がわかなくなったり、明暗が別れてくるのもこの時期です。

春夏秋冬の季節がある自然環境のもとでは、この時期に生きものたちの新しい命の誕生が集中します。だから、生きものたちにとっては短い一生の中で最も命輝く時節です。

自然の流れのままに生かされている生きもたちは命が輝いているように見えます。それはあたえられた命をただ無心に生きているからだと思ます。