縁を大切にしたい

「縁」=「ゆかり」というと「なんらかのかかわりあい」や、「つながり」のあること。 血縁関係のある者。親族。縁者。(大辞泉)にあります。

今の時期(入梅)紫陽花の花がきれいに咲いています。昨日は雨に濡れて、ちょっと重たそうでした。

紫陽花の大好きな柳生家の有名な家訓に「小才は縁に逢って縁に気づかず、中才は縁に逢って縁を活かさず、大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす」という言葉がありますが、私も、こんな生き方は素晴らしいことだと思います。

この言葉の意味は、「小才(頭を余り使っていない人)はどんなにすばらしい縁=チャンスに巡り合っても、それと気づかないし、中才は(頭の使い方が並である人)はたとえ、そうしたチャンスに気がついたとしても、それは十分に活かすことができない。

しかし、大才(頭を十分に使っている人)は、どんなに小さなチャンスでも、それを見逃さず、最大限に活かしていくことができる」という意味です。

私は、この家訓で思うことは、心の奥に人を愛する「慈悲心」があると思います。

慈悲とは、何事にも感謝の心を持ち、あらゆる人に平等に深い愛情をもち、愛情無償で与え、示すことです。

慈悲の心は、無条件的絶対愛と同じことで、慈悲は人の心の奥深くに愛情として、人の心の奥には秘めているのです。

家訓は「慈悲の心」を諭しているのだと思います。