ひたむきな生きかた

「ひたむき」=「直向き」=忍耐強く、いちずに打ち込むさま。ひたむきな生きかた・・・

私の母親もそうでしたが、ゆっくり休んでいる姿を見た記憶がないのです。戦後の物資のない時代に、生きることに必死で戦っていたのです。

「♪母さんが夜なべをして手袋編んでくれた・・・」という歌を憶えているでしょうか。かつての日本人は、そういう「ひたむきな」生き方をしていた人が多かったのです。

朝から父母は晩まで身を粉にして、子どもを育て、田畑を耕したのです。今でも65年頃の前へことを鮮明に記憶しておりますが、そういう苦しかった時代があって現在があるのです。

私はいまでも、何事にも「ひたむき」に生きている人、頑張っている人にはつい応援したくなります。その方の生き方が好きです。

人生の旅路には近道も、また楽々と飛んでゆける魔法の絨毯などもないのです。自分の足で、一歩ずつ歩いていかなければならないのです。

このまどろっこしい、慎重なやり方では、長い道のりを歩き続けるのは不可能に見えるかもしれません。小さな歩みの一歩一歩が積み重なり、日々の「ひたむき」な努力が「幸せ」に繋がるのだと思います。