人間の欲望

人間は、いつの時代でも豊かさを求めます。その豊かさを追求する欲望で、科学技術が発達しました。その反面、いつも色々な問題が生じています。

現代は、グローバル化した社会で市場経済が広がるにつれ、危険に晒されることもあります。昨日は日本人女子大学生の二人がトルコのカッパドキヤで、痛ましい犯罪事件に巻き込まれたニュースありました。ツアー会社ではなく個人で観光旅行を計画されたそうです。

強力な軍事力を持つ国が世界を制覇し、経済の論理を押しつけ、勝ち組と負け組をつくり、富む国と貧しい国の格差も大きくなっています。

国連という組織を作り、警察的活動をしていますが、問題も多く、統制が取れていないのが実情のようで、シリアでは化学兵器の使用・否かで、アメリカ・ロシアで対立しているようです。

また、経済発展に伴い、負の産物として、地球規模で環境汚染・温暖化が急速に進んでいます。その上、地域紛争も後を絶ちません。

欲望の渦巻く世情では、お金ですべてが動きます。お金や物がありさえすればという考え方が日常的になっています。お金がすべてという価値観が、子供の心までも蝕んでいきます。

国内においては犯罪の凶悪化、低年齢化、親の子殺し、子の親殺し、いじめやひきこもりなど、さまざまな深刻な問題が数多く起きています。長寿の高齢化社会、一方では子を産み育てることが少ない少子化、いわゆる少子高齢化が我が国では急速に進み、社会構造が大きく変化してきました。

欲望の渦巻く世の中にあって、人は限りなく豊かさをもとめるけれど、お金がすべてである、お金ですべてが動くという価値観のみで、すべてが満足するとは思えません。

少子高齢化時代と核家族化で、私たちの老後はどうなるのだろうと、不安はつのるばかりです。人間の本当の欲望とは、人生のゴールを想定して、どうあるべきかを考えることではないかと思います。