尼崎脱線事故の無罪判決について

「尼崎脱線事故」・・・神戸地裁は、「JR西日本の歴代の3社長に無罪判決」

兵庫県尼崎市で2005年4月、乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本の歴代3社長の判決が27日、神戸地裁であり、宮崎英一裁判長は全員に無罪(求刑禁錮3年)を言い渡しました。

宮崎裁判長は「今も多くの人が苦しむ大変な事故で、誰一人刑事責任を問われないのをおかしいと思われるのはもっともです。ただ企業の責任ではなく、社長という個人の責任を追及する場合には厳格に考えないといけないので、こうなりましたと・・・」

「企業体質や、運転士が速度を出さなければならなかった背景を掘り下げてほしかった」と遺族の本音であると思います。組織責任追及に「壁」・・・「あきらめない」遺族の気持ち分かります。

人の命は地球より重いのです。人の命を預かる鉄道事業です。安全は機械的にも、運転手の心身の点検にも、本人はもとより、上司や仲間で、確認し合う安全点検が必要であると思います。

長年の染み付いた、会社組織の風土の悪かったり、間違がっていても、それに気がついていても、見直すところまで至らなかったたのでしょう。しかし、安全は絶対と言うことはありません、だから企業は、従来の安全点検に「見直し」が必要なことと思います。

事故の想定と風土に問題はあったの間違いないと思います。運転手の定刻時間の遅れを取り戻そうとした理由には、その結果に組織上からの叱責が予めに、あったからだと思います。

新聞各紙の社説

読売・・・「JR西事故無罪/惨事忘れず不断の安全対策を」

朝日・・・「JR事故判決/経営陣に罪はないのか」

毎日・・・「JR歴代社長無罪/なお重い経営者の責任」

西日本・「歴代3社長無罪/JR西の企業責任は重い」

産経・・・「JR西3社長無罪/企業の「安全責任」は別だ」

中国・・・「JR西の歴代社長無罪/企業責任問う仕組みを」

など、経営者の罪は重いとの声です。その通りで、人の命の尊さとこれに携わる企業は改めて心を引き締めて「安全第一」を全社員に徹底すべきことだと思います。