みずほF・Gの問題で思う


地域・国際社会から、信頼されて始めて一流の銀行と言えるのでしょう。
信頼できる銀行・・・というと、公正・透明と誠実さで、お客と安心・信頼関係が築かれます。地域社会、国際社会等へ発展へ共有する責任意識を常に持ち、貢献することが使命と思います。
暴力社会、いわゆる反社会の暴力団への融資は、絶対にあってはならないことです。みずほフィナンシャル・グループ内で発覚した問題は、そういった意識の欠如と認識の甘さが露呈したといっても過言でないと思います。社会に対する背信行為と言わざるを得ないことです。

同行の前身の一つ第一勧業銀行では1997年に総会屋への利益供与事件が発覚。経営陣が引責辞任しただけでなく歴代首脳ら逮捕者も出し、反社会勢力との決別を誓ったはずでしょう?教訓が生かされておらず、嘆かわしい言わざるを得ません。
信販会社は反社会勢力の情報が銀行より少なく審査は緩くなりがちです。信販会社任せのずさんさもさも指摘されますが、それ以上に問題なのは契約内容が銀行に上がった後の対応です。
行内で問題融資に気付いたのは2010年12月で、副頭取や常務ら法令順守担当の歴代役員4人が把握しながら、信販会社に取引打ち切りを求めるなど適切な措置をとらなかったという。
倫理観や危機に対する認識が疑われ、組織で解決に向かう姿勢に欠け、組織ぐるみの隠蔽さえ疑われます。
みずほグループは第一勧業、富士、日本興業の3行が統合し2000年に発足したが、いまだに残る旧3行の縦割り意識が、組織体質の問題にも及ぶ今回の不祥事の背景とも指摘されています。
三本の縄が一本になって強靭な信頼関係が出来たかに見えても、縄が焦げてしまっては一本の縄は、危なくて信頼は大きく失墜してしまったと言わざるを得ません。
残念ながら、それぞれの信頼で勝ち得てきた銀行業の歴史に大きな汚点となってしまった。信頼回復の付けは計り知れない。