格差社会と経済成長



アベノミックスで、このところ日銀短観などで、景気は良くなったという企業は増えているそうです。

そして・・・yahoo!ニュースで、「ベースアップ日立・トヨタ前向き」との記事がありました。

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20131018-00000500-biz_fsi-nb

政府は17日、政府、経営者、労働組合の3者が、景気回復に向け、雇用や賃金などを協議する「政労使会議」を首相官邸で開いた。

2回目となる今回はトヨタ自動車豊田章男社長、日立製作所の川村隆会長が出席。豊田社長は「業績が上がった分、従業員に還元するのが当然」と会議後に記者団に語ったほか、川村会長も、給与水準全体を底上げする「ベースアップ(ベア)も選択肢の一つ」と述べ、ともに賃上げに前向きな姿勢を示した。

反面、問題と思うことがあるのです・・・総務省労働力調査(8月)で、非正規雇用で働く労働者は1881万人もいる一方、正社員として働く労働者の数は、3317万人で前年同期と比較して53万人減少したという。労働者の総数は増えているものの、正社員が減り、非正規社員が増加している。

男性の非正規労働者がその雇用形態を選んだ理由としてもっとも多かったのは「正規の仕事がないから」というもので全体の3割を占めている。一方女性は「家計の補助」でこちらも約3割を占めているという。

男性は正社員としての採用を望んでいてもそれが実現せず、女性は専業主婦が多いという現実を如実に表しているといえるでしょう。阿倍首相は女性の力を経済成長に大いに発揮してもらうという政策を考えているようです。

将来の安定的な収入の確保が保障され、企業と雇用の関係が円満であることが、本当の経済成長であると思います。格差社会であっては、デフレ脱却・持続的経済成長・・・とは言えないのではないでしょうか・・・