日中関係を憂える

日本と中国の関係が尖閣諸島の問題で、中国は頑固なほどに主張をし、必要以上に緊張を高めているようです。

今日のNHKの深夜便で、「言論NPO」工藤泰志氏が主催し、中国・日本のこじれてしまった関係を民間レベルで修復を話し合いで、民間外交(公共外交)の責任を果たしたいという強い意志で9年前に、NPOを立ち上げたという。

10月26日から2日間にわたって北京で行われ、政治、経済、安全保障及び両国民間の深刻な感情悪化の問題に関して、日中両国を代表する約80人の有力者、有識者、ジャーナリストが熱心に対話に参加したという。

こうやって民間レベルでの活動が政治に反映し改善していくことに期待したいものです。

しかし、こういった活動をよそに、NHKwebニュースでは・・・東京の中国大使館が、日本に滞在する中国人を対象に、「重大な突発緊急事件」に備えてすぐに連絡を取れるよう名前や電話番号などを登録するよう求める通知を出し、中国が、尖閣諸島を含む範囲に防空識別圏を設定すれば日本との緊張が高まるおそれを認識していたことの表れだという見方も出ています。

中国防空圏の線引きを発表したことです。尖閣諸島の上空ももちろん入っています。何より民間航空機は、事前に飛行計画書を提出し、許可を取るような内容のようです。

今日の新聞各紙の社説

朝日・・・「中国防空圏―無分別な線引きやめよ」

読売・・・「中国防空識別権 容認できぬ一方的な現状変更」

毎日・・・「中国防空識別圏 危険な挑発行動やめよ」

東京・・・「中国防空識別圏 自制と冷静さを求める」

いまの日本と中国との関係に必要なのは、互いに信頼を取りもどすため、真剣に話し合い解決の道を探る努力が大事だと思います。