食文化と食べ残し・・・

売れ残りや期限切れの食品、食べ残しなど、本来食べられたはずの、いわゆる「食品ロス」は500万トン〜800万トンとされています。

これは、我が国におけるコメの年間収穫量(平成24年約850万トン)に匹敵し、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(平成23年で年間約390万トン)を大きく上回る量です。また、日本人1人当たりに換算すると、"おにぎり約1〜2個分"が毎日捨てられている計算となります。(政府広報オンライン

2004年ノーベル平和賞受賞者でケニア共和国環境副大臣ワンガリ・マータイさんは日本で知り、感銘をうけた言葉「もったいない」だったという。

食事を残すのはもったいない。「ご飯は残さず、魚は余すところなく食べる」「もったいない」というすばらしい精神を今の日本人が忘れていることを教えてくれています。「もったいない」という日本語が21世紀、全世界のキーワードになろうとしています。

昨年「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。今回登録されたのは、無形の文化である「食に関する習わし」を、「和食・日本人の伝統的な食文化」と題して、ユネスコ無形文化遺産に登録申請されました。

日本には多様で豊富な旬の食材や食品、清らかな水、風土に適した発酵技術、栄養バランスの取れた食事、年中行事や人生儀礼との密接な結びつき、などの特徴をもつ素晴らしい食文化があります。

日本の食文化については、世界的に見ても特徴的であり、諸外国からも高い評価を受けています。ユネスコ無形文化遺産に登録されたことは、日本の食文化が世界から認められたということです。

一方、名門ホテルのメニュー偽装疑惑の発覚がありました。偽装とは、ある事柄を隠すために、知っていて行なう。周囲のものと似た色や形にして姿を見分けにくくすること・・・

簡単にいえば、違うものとわかっていて行なう事柄で、ホテル側は、誤表示を強く主張しています。それは、知っていてやったのではなく、あくまで不注意によるものと見解です。

しかし、現場の人間の指示ではなく、上からの指示だったのではという疑惑は拭いされません。

私たちは、毎日に食べていることに、当たり前と思って?食べていますが、もう一度、「食」に対し、「考え直しする」ことが大事になってきていると思います。