食文化と無駄を考える

昨年(2013年)12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
日本には、多種多様な食材・きれいな水・発酵食品・年中行事や人生儀礼との密接な結びつき、などの特徴をもつ素晴らしい食文化があります。

一方、現代では、まだ食べられる食品や食べ残し食品を含めて、日本全国で一年間に2189万トンもの食品廃棄物が出ています。国民一人当たりするとおにぎり2個分にもなります。

むかしは、「ごちそうさま」のあとに、茶碗にご飯粒がついていると「もったいない」と叱られたものです。

日本人が飽食を享受している一方で、世界には食べるものがなくて人類の一割もの人々が飢えに苦しんでいます。また日本では若者や高齢者に孤食が広がっています。

学校での食育と家庭での食卓の大切さ、親の味が子に愛情食として伝えられていくことなど、食が見直されるべき時代でもあると思います。

「いただきます」と「有り難い」という感謝の心を忘れては、和食文化は成り立たないでしょう。 また、好きな食べ物、高級な食材に心ときめかせ、嫌いな食べ物や粗末な食材だからと粗雑に扱うことなく、それぞれの食材の持ち味を楽しむべきです。

近年は季節を問わずあらゆる食材が年中出回っていますが、食物には旬があるというということも、栄養のバランスにも心すべきです。

食べられるものを野外に捨てる・・・最近コンビニ弁当を買い、近くの公園などで食べて、食べ残した弁当を放置していく行為が多く感じられます。プラスチックの容器に食べ物が残ったまま捨てられていることもあるのです。

こういう行為は許すことが出来ません。犯罪・・・?行為と思います。ボランティアで公園などを掃除していますが是非やめて欲しいのです。