水の心になりましょう

仏教などでいう「欲」は、概ね生理的(本能的)なレベルのものを指しており、精神にとって心をよくしていくもの、愛情を育てるもの、抑制するべきものとして説かれています。

お金や物などの、財産は、あればあるほど求める心が強くなります。目先の欲望に駆られて、欲しいものは、騙しでも奪い取る心があります。欲は、七欲あるといわれていて・・・食欲、金銭欲、物欲、色欲、権力欲、名誉欲、睡眠欲です。

何事にも不足の心から欲しいという心が湧きます。現在自分に与えられていることを喜ばず、不足不平の心で通りますから、人のものが万事よく見え、欲しい欲しいという心が湧いてきます。

この欲望が高じると、物事への感謝の念が薄れ、人や物を粗末に扱い、金銭物質の無駄遣いが顕著になります。従って、常にあーしてほしい、こーしてほしいという求める心が異常に強くなってきますから、自然と回りの人から疎んじられてしまいます。

水の心になりましょう。
水は低いところに流れ、どんな形にも合わせ、雑巾バケツの水のように自分は汚れても他を光らせ、夜露のように、人の知らない陰で働くつまり、心高ぶらず、どんな人の意見も聞き、自分は少しぐらい不利を被っても他の人を生かし、人の見ていないところで真実を尽くして、陰の働きをする。

水は流れるものであるように、あまり心にじっと貯め込まず、サラッと流して、清水のような心でいたいものです。