家族構成と年寄りの存在

年金支給開始が68歳にと、とりだたされてきた時代である。平均寿命の伸びと少子化が進んで、年金改革は必要だと思う。その一方で、家に、年寄りの居場所がない。仕方がないからアルバイトに出て働くか、今までの職場でパートで働く人も多いという。

4〜50年ま前は、50歳定年で、子供・孫と同居するという家庭が一般的であった。確かに嫁・姑の確執があって、一家仲良し家族は、必ずしも全てではなかった。

現在の家族構成は、大きく様変わりし、定年後の仕事は孫の守りというのも無理でしょう?主婦の新聞投書で、子供を自分の母親に預けて働こうとしたら、「あたしは嫌だ!」と断られたと・・・。祖父母と孫迄同居していた3世代同居、祖父母と孫が合わなくて、孫を叱り飛ばしたりする。

そして祖父母は出て行ってしまったというケースも新聞の悩みの相談欄にあった。「折角自由の時間が持てるようになったのに、孫の面倒押し付けられるのなんて、真っ平ごめん!」っていう年配女性、結構多いようだ。

家族制度にがんじがらめにされるよりもいいのでは・・・子供達が成人して結婚して、年老いた母親に「家においでよ」と言われても、祖母は行かなかった。

自分で働いて生活していた。と矢沢永吉なんかも自伝に書いていた。自分で生活したいから・・・。昭和20年代頃迄の新聞とか読んでみたら分かるが、必ずしも年寄りと子供が仲良かった訳ではない。

精神科医の作家も朝日新聞に書いていた。年寄りはすぐに「昔はよかった」という。「今の親は、子は、若者は」って言う。作家いわく「そりゃ、昔の親は子供を売っていたからね」儒教道徳は男尊女卑であり、家制度で女子供を別扱いした。「父兄」という言葉は、母親無視でしであったように・・・?

年寄りは、元気で自分の好きなスポーツ・旅行など出来る内はいいが、体に変調がきて、家にいる機会が多くなって来て徐々に病院通い、その病院も一人で行けなくなると、家族にお世話になる・・・これが必然であり、介護となってくる。

このときに、思うように行かない。思いが「かけ合わなくなり」介護する人、される人双方に、精神的・肉体的に大きなトラブルとなってくるケースは多い。こういうストリーは考えられるが、ケース・スタディなどで研究することが大事だと思う。