自転車は人の仲間ではありません

「自転車」私は最近は乗らない。私の住む八王子市、国道16号・20号などを走る時、街中を走る時など歩行者との接触が心配と歩道が1・5メートル位の狭いところがある。そこを乗って走って歩行者と接触、危ない経験があり、それ以後は自転車は処分してしまった。

ガソリンなどのエネルギー資源を使わず、排気ガスも出さずに移動できる自転車は、地球に優しく、便利な乗り物である。しかし、残念ながら、乗る人のマナーとルール無視が多い。これも、「自分さえよければ・・・」の人が多くなっている時代???そして、駅前の駐輪の仕方・放置自転車などは、法律以前の問題で、社会現象だ。

歩道を歩いていたにもかかわらず、猛スピードの自転車が横をすり抜けてヒヤッとしたという経験は誰もあると思う。ほとんどの自転車が歩道を走っていることから、つい自転車は車ではなく、人の仲間だと勘違いである。

毎日新聞社説・・・「自転車交通対策 車道走れる環境も必要」

歩道は歩行者優先であり、例外的に自転車が通行する場合は、ルールを徹底する−−。警察庁が自転車交通についての対策をまとめ、都道府県警察に通達した。

昨年の自転車関連事故は15万件を超え、交通事故全体の約2割を占めた。中でも歩道を走る自転車が歩行者をはねる事故が急増している。

一方で、東日本大震災をきっかけに、都市部で通勤・通学での自転車利用者が増えているという。自転車は幼児から高齢者まで幅広く利用する。重点を置くべき交通対策と位置づけるのは当然だろう。

自転車は道路交通法が適用される「軽車両」であり、車道の左端通行が基本である。標識で走行が認められている歩道も、車道側を徐行するのがルールだ。だが、歩行者がいるのにスピードを緩めず歩道の真ん中を走る自転車が何と多いことか。

通達では、道幅3メートル未満の歩道は、原則として自転車走行を認めないよう見直すとした。また、警察は、街頭指導などで歩道走行が例外であることを自転車利用者に徹底する。信号無視や無灯火など法令違反の取り締まりにも力を入れるという。

「ピスト」と呼ばれるブレーキの付いていない競技用自転車で公道を走る悪質な違反の摘発も急増している。無謀運転の末に歩行者をはねる事故を防ぐためにも、一定の取り締まりの強化は必要だろう。

自転車と歩行者による歩道上の事故の責任は、原則として自転車側に負わせるとの司法判断の流れもできつつある。自転車利用者は、ルール違反の代償が大きいことを自覚しなければならない。

ただし、自転車を車道に追い出して済む話ではない。車の違法駐車で、自転車の車道通行は妨げられている。自転車専用レーンの整備も進んでいない。警察だけでなく、道路を管理する国や自治体も含め、自転車が安心して車道を走れるような通行環境の整備に力を入れるべきだ。

通達は、車道の端に設置されているパーキングメーターのうち、利用率の低いものを撤去し、自転車レーンを確保するよう促している。また、自転車の通行量が特に多い片側2車線以上の道路は、車の通行車線を減らすことも検討すべきだとした。地域や道路の実態に即して車の乗り入れ規制も検討したらどうか。幅寄せしたり、スピードを出して自転車の傍らを走り抜けないなど、車の利用者の配慮も不可欠だ。

通達は、交通規則の周知など安全教育の推進もうたった。「軽車両」なのにルールを学ぶ場がないのがそもそも不思議なくらいだ。学校はもちろん、社会人も含めた講習の機会を地域全体で増やしてもらいたい。