微笑み

世界の人口が昨日で70億人になったそうだ。その増加は、半世紀で倍になった。今世紀には100億人になると予想されるという。一日24000人の赤ちゃんがうまれていて、日本でも2800人が生まれている。昨日10月31日にうまれた赤ちゃんは70億人目の赤ちゃんの「記念ベビー」である。

生まれたばかりの赤ちゃんをみていると、色々な表情をするものだ。あくびをしたり、目を明けたり、泣き出したり、怒ったような顔になったり、悲しんだり、そしてほほ笑むというように、百面相である。

お父さん・お母さん「生んでくれてありがとう」と言ってほほ笑んでいるような顔をすると、「サー確り責任を持って育てないと・・・」と自分も初めての子供とき気合を入れた覚えがある。

新生児の笑顔はよく一般の人に天使のほほえみと呼ばれている。ミルクを飲んだ後、昼寝の後によく観察できる。しかし、これは単に赤ちゃんが神経反射で顔の筋肉を引きつらせているだけで、特別な感情がない。

神経反射は、意識せずに神経が勝手に刺激に反応して動くことである。新生児の笑顔も一つの神経反射であり、赤ちゃんの成長とともに消えてなくなってしまう。

成長し、ほほ笑を絶やさない人間になってもらいたい。笑うということは人間の生理作用にとっても大事なことである。

笑い(ウキペディア)によって自律神経の頻繁な切り替えが起こる。この結果、交感神経と副交感神経のバランスの状態が代り、副交感神経が優位の状態になる。

副交感神経は、安らぎ・安心を感じた状態のときに優位で、副交感神経が優位な状態が続くとストレスが解消される。交感神経は、怒りや恐怖を感じたときなどの異常な事態の時に優位になる。したがってその状態が長く続くとストレスの原因になる。

身体中の様々な器官に刺激が与えられる。 NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化しガンの予防と治療の効果がある。自律神経の頻繁な切り替えによる脳への刺激により、神経ペプチド(免疫機能活性化ホルモン)が全身に分泌される。

70億人目の赤ちゃん、「おめでとうございます。ほほ笑みを絶やさない、人生を送ってくださいとお祈りします。」