一汁一菜の料理に思う

一汁一菜の料理でも、真心を持って料理する。粗末な菜っ葉を用いてお汁やおかずを作るとしても、いいかげんに扱う心をもって調理してはいけない、また上等な食材だからと浮かれたりする心を起こしてはならない。最高に美味い、というご馳走をつくるときも、粗末な菜っ葉の料理も、まごころと清らかな心で同じように調理したいものである。

品物の善し悪しに引きずられたり、食する人によって、態度や言葉を変えるべきではない。生き生きとした眼を見開いて、一枚の菜っ葉を扱うのにもいかにも成仏するように、仏の光明を菜っ葉一枚のうちに輝かすようにしたい、これが生きているすべてのものの命を生かすことである。

美食、飽食があたりまえの時代では、見ばえの良い食材を市場に出すために、食物を捨てたり、薬害や不自然な加工が問題になっている。輸入食材をめぐる問題、食糧資源乱獲の批判など国際的にひんしゅくを買うことはさけたいものである。

世界の人口は70億人、僅か半世紀で倍になるというスピートで今世紀には100億人になるという予想である。当然食料・水・エネルギーが問題になり、環境の悪化が懸念される。

南スーダン共和国が今年7月スーダン共和国から20年に及ぶ内戦でようやっと分離独立した。石油や、レアメタルなどの資源が豊富な国で、日本も国連平和維持活動(PKO)を派遣することを決めた。有限の資源を巡って、激しい取り合いは益々ヒートアップし、最悪は戦争化していく恐れさえ予想される。

自然現象に、新たな事象が今後も世界各地で発生するだろう。環境破壊がすすみ、地球温暖化が加速して気候変化は食料不足は深刻な問題となるだろう。各所で、内戦や国際紛争による飢餓難民の救済がさらに問題になってくる。