熟足を固め前を向く

混沌とした時代でどちらへ進むか、ややもすると、五里霧中、自分自身を見失う恐れも、落ち着いて自分の位置をしっかり確認しておく事が大事だ。

今年のノーベル物理学賞は、アメリカ人ソール・パールミュッター氏等の「宇宙は膨張が早まっているという」我々の生きている実生活では、全く実感が分からないが、地球に住む人間社会も、きっと、地球の歴史にあったような氷河期が間じかに起こるかも知れない。

欧州危機でギリシアの6倍の規模を持つイタリアの財政が危ない、「イタリア10年国債利回りが7%台に上昇、欧州株・ユーロも下落」というニュースなどで日本の我々の暮らしにも大きく影響してしまう、グローバル化した時代、軸足をしっかり決めて前に進みたいものだ。

日本の針路が重大な岐路にある。TPPの問題でも、意見が分かれていて、参加・不参加・慎重など、この先が全く予測がつかない。理想を追い求めるか、現実を見つめるのがいいのか 、だが、しっかりと現実を見つめたほうがいい。

理想なんて机上の空論、それよりも、確実に着実に現実に即して対応する。果たしてそれでいいのだろうか。現実ばかりを見ていると、先に進みにくくないだろうか。理想を追い求め、大志を抱くから、進化する側面もないだろうか・・・

重要なのは二者択一ではなく、しっかりと現実に根ざしながらも、理想高く心に秘め、理想と現実の差異をしっかりと認識する。現実的な発想は、小さくまとまってしまう。理想的な発想は、実現不能な夢物語になってしまう。

どちらか一方じゃなく、常に両面を意識する。両者の差異を認識することが重要なことだ。人に過ちというものはつきもの。理想はアクセル、現実はブレーキ。車にはどちらもなければ困る。理想高く突っ走らねば、前には進まない。

しかし、猛スピードでは過ちを犯すかもしれない。現実というブレーキを常に確認し、適度なスピードを保つという修正を加える。 理想を追求しつつ、現実に根ざす、常に両者の差異を認識して修正を加える。常に忘れたくないものだ。