TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入る

野田佳彦首相の判断は「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入る」だった。日本を二分にするTTP議論となったという人もいるくらい、国会の議論様子はテレビや、ラジオ・新聞の報道で分かる。

「TPP問題と需給率慎重派と賛成派の攻防は、所詮政治ショーに過ぎない」と、古賀茂明氏は言った。農業族議員が自分の利権を守ろうと反対していたがいの間にか慎重派にすり替っていることが不可解である。

経団連の会長に配慮したのだろうか、それともアメリカを敵に回しては、経産省や外務省の役人の機嫌を損じてはまずいという政治的な判断なのだろうか。

TPPによって損益が生じる農家に対して多額の補償金拠出のための予算を要求し、それを首相が認めて手打ちにする算段なのであろうか、TPPで輸入農作物が安くなるなどと小躍りしている裏で、農家の所得補償のためにがっぽり税金を支払わされるはめになるのは、他でもない国民なのである。