巨人が強ければ、読売新聞が売れる

巨人が強ければ、読売新聞が売れる。現在の読売新聞の発行部数は1000万部を超えている。以前、読売新聞の社筆の渡部恒雄氏は「桑田選手が20勝と言わず25勝すれば、原選手が30本と言わず40本ホームランを打てば3億円払ってもいい。例え赤字になっても構わない。」

巨人の野球部門が赤字になっても、新聞が売れればそれでいいということだ。日本メデアのトップに君臨して、政界や財界の方面でもその影響力は今尚大きいものがある。渡部氏は、読売新聞社会部記者から、競争意識で、自分の意に沿わない者は、徹底的に排除し頂点を上りつめた人であるという。

本来なら、巨人チーム人事権まで介入することは、清武英利GMの範疇に及ぶことは、組織の混乱を招くことになる。しかし、コーチ・選手の名前を上げてまで、その不当振りを記者会見の席上で暴くと言うことは、問題であろう。

この問題を町の人にアンケートを朝日テレビスーパーモーニングでみると、清武氏の言い分に同調する人が圧倒的に多い。この問題は、ただ巨人の問題だけではなく、GM制度のあり方が問われる問題だと指摘している。スポーツ評論家ニ宮清純氏は言っていた。

こんな騒動で長引いていたら、野球ファンは逃げてしまうだろう。そのことを、両者は冷静になって話しあう必要があるだろう。ファンあってのプロ野球である。そのことを真摯に反省し、今後のプロ野球の発展を願いたい。

日本のスポーツ界を見ていると、どうも上下関係が厳しいことが問題となるケースが話題になる。「先輩の命令に対して後輩が絶対服従する」というように上下関係が極めて厳格な場合が多い。

特に大学や高校の運動部の上下関係は、さながら、王様と奴隷といった感じすらある。しかし、この極めて厳格な上下関係の存在が、日本のスポーツの弱さの原因であるという指摘もたびたびされている。特に外国のスポーツ選手や日本でも若手の選手からは極めて評判が悪いという。