ふるさとは・・・

ふるさとは、
       母親の胎内のような気がする。
       暑い陽射し、寒い北風を守ってくれて
       安心していられる。
       優しい母の微笑がある。

       ふるさとは誰にとっても、思い出はある。
       今があるのも出発点があって今がある。
       多くの思い出があればあるほど、
       ふるさとの思いは強く持つ・・・
       山があり川があり、友達があって、
       優しい母親の笑顔がある。

室生犀星の詩に故郷は遠きにありて思うもので有名な詩「小景異状」がある。
辛く、哀しくなった時母親の暖かい手で優しく包んでくれる思いがする。

そして私は「犀川」が好きだ。
      美しき川は流れたり
      そのほとりに我はすみぬ
      春は春、なつはなつの
      花つける堤に坐りて
      こまやけき本の情けと愛とを知りぬ
      いまもその川のながれ
      美しき微風ととも
      蒼き波たたへたり