北朝鮮はどう変わる

12月19日、朝鮮中央放送の特別放送により、北朝鮮金正日が死去した。17日午前8時30分、現地指導に向かう途中だったという。後継者に内定しているのは、三男の正恩(ジョンウン)氏だ。28歳と若い正恩氏のもと、果たして北朝鮮はどう変わるのだろうか・・・

2010年9月28日、北朝鮮は「金正恩氏ら6人が軍の大将に就任した」と発表。金正恩氏は、翌29日には党中央委の軍事委副委員長に就任した。この頃から、後継者としての扱いがほぼ確実視されるようになっていた。しかし、大将は経験不足で前途は多難であることは間違いない。

今まで実績がないことから、ことの決断を下すことは父の金正日のようにはいかない。核・ミサイルの開発は・・・都市と地方の格差問題は・・・6か国協議は・・・などの問題、そして日本にとっては拉致問題が気がかりとなるところである。

私は、当面ごく少数の、アドバイスを受けて、今までの体制(軍・経済と外交)を踏襲ていかざるを得ないと思う。後継者としての国民の信頼を勝ち取るには、相当の時間がかかるのは間違いない。とは言うものの、中国の支援が頼みの綱の経済である、果たしてどのように援助できるか・・・

いづれにしても、東アジアの安定ということは世界各国共通の問題である。日本は、不要な刺激は避けて注意深く様子を見守るしかない。分かっていることは、民主化に向けての舵を切ることは考えられない。北朝鮮先軍政治は続くであろう。