政策議論を深めて!!

野党が政権を執っても、現下の世界情勢では、的確な日本丸の船の舵取りは難しい、いま国を最もいい方向に導くには、合議制が最も大事なことだ。真剣に話し合うということで方向を決めるということだ。

野田政権が消費税増税をしようとすると、野党は反対する。国の借金が1000兆円になり、「これ以上増やしてよいのか」と問うと、野党は「予算を削ればよい」と答える。「福祉や医療などの予算を削ることになるが、それでもよいのか」と言うと、それにも反対する。

そして、政府から「では、どうするか」と問われると対案が出てこない。ここが問題で、なんとも身勝手で、無責任ではないか・・・それには国会議員の定数削減し、公務員の給与の削減などのし、無駄をなくす、その上で、国民に痛みを共有していただく、そのくらいの覚悟が必要だ。

では、もっといいアイデアがもっているのか?多分持っていないのだろう。長い間、権力者を批判すれば新しいアイデアは出てくるものとばかり思っていたのだが、しかし現在の日本の権力者からは、批判してもアイデアは出てこない。

これでは、お互い足の引っ張り合いで、日本の政治は全く後戻りはするが前に進まない。沖縄普天間移設の問題も然りである。民主党政権になっても一歩も前に進まない。もし自民党政権になっても同じだ。沖縄の米軍の存在はなくすことは出来ないだろう。

なぜか?それは、しっかりとした体制というものがなくなったからだと思う。そして、権力者自身、自分が日本を改革していくためのリーダーであるという意識が希薄になっているからだ。政権交代だけを言い続けたいるだけで、自分ならどうするといった具体策がないのだ。

日本の既党政策集団が、話し合いを重ね、決断できないことだ。最近大阪維新の会リーダーの橋下さんは、話し合いをしたうえで決断して実行する。この「決める政治」に対して、既存の政党のリーダーたちは危機感を抱いた。

そこで、橋下さんを「ファシズム」、あるいはそれをもじって「ハシズムだ」と批判している。橋下さんと既党の間にズレが生じているのである。

このようななかで橋下さんは、「新しい権力をつくろう」「新しい体制をつくろう」ということを考えている。さらに、橋下さんを中心にして政界再編を図る動きが見られる。石原慎太郎都知事と手を組む話もある。大阪と東京が手を組めば、日本は変わるかもしれない。

橋下さんの「決める政治」が日本をどう変えていくかも・・・。何か日本を変えられる足掛かりになることを期待したい。