暖かい心でつなぐ地域づくり

今、思うと「昭和」30〜40代が懐かしい。高度経済成長期にあって、国中が活気にあふれていた昭和30〜40年代である。現在のように、パソコンも携帯電話もなかったが、家族や近所の人たちは温かい心でつながっていた時代であった。

最近、青少年の問題行動や凶悪犯罪の増加が深刻な社会問題となっているが、その背景として、社会が急激に変化したことによって地域の住民同士のつながりが乏しくなり、地域としてのまとりがなくなってきたことによる地域教育力の低下などが指摘されている。

人々の心が通じ合い、地域の問題を自分の問題として受け止め、地域の子どもを自分の子どもと同じ思いで見つめていた時代とは、隔世の感がある。

この状況は、穏やかな気候のもと豊かな自然と文化に恵まれ、“ふれ合い”心を大切にする私たち八王子市においても例外ではない。

自分たちの地域に関心を持ち、地域の課題解決に向けての学習やボランティア活動を進める中で、住民同士の連帯感や「きずな」を深め、地域教育力の再生を図ることが、今の私たちに求められている。

「学びあい、支えあう」八王子市民が温かい心でつながる地域づくりを考えていきたい。
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