「他人に優しく、自分に厳しく」

「他人に優しく、自分に厳しく」

昔からよく言われた言葉で、言うのは簡単だが、実行するのは難しい。きわめて多くの人が、他人を批判しながら、その不満を発散させるのみだで、社会や他人のことを考えず、自分の利益や快楽だけを追求する考え方で、利己主義が多い。他人の迷惑を考えずわがまま勝手に振る舞うやり方でである。

「エゴイズム」・・・しかし、その考えをガラリと変えてみると、自分の成長を促す法則がある。つまり、他人が自分を批判するなら、自分の欠点を真剣に探してみる。他人の欠点が鼻につくなら、自分の場合はそうならないようにと努力する。そうすることによって初めて、范純仁(はん じゅんじん)天聖五年(1027)〜建中靖国元年(1101)が説く、

「人を攻める時の目で自分を責め、自分を許すときの心で、相手の行動を許してあげなさい。」・・・徳のある人物となれるのだろう。