近づく北朝鮮の人工衛星の打ち上げ

近づく、北朝鮮人工衛星銀河3号)であるが国際社会は、打ち上げ阻止の声は益々高まっている。北朝鮮は、これだけ関心が集まっていることで、一定の効果(北朝鮮の存在アピールできた)があったとの見方があるが・・・信頼できない・・・核搭載可能な大陸弾道弾ミサイルであるのは間違いないとの見方が圧倒的だ。

サーチナ・ニュース・・・韓国で「核安全保障サミット」26・27日韓国ソウルで開かれ、22カ国の首脳および、2つの国際機関のトップと会談を行った。

核安全保障サミットについて、仏メディアは「サミットは北朝鮮問題の暗い影のもとで開かれた」と報じたほか、また日本では「今回のサミットに北朝鮮は参加していないが、北朝鮮に対してどのように対処すべきかを大規模に協議する機会となった」と評価した。

サミットに参加した中国代表は「日米韓はわが国に対して、北朝鮮への食料やエネルギーの供給をやめると同時に、北に圧力をかけるよう求めている」と明かした。

新体制の北朝鮮の動き・・・金正日国防委員長が死去。現在、金正恩副委員長を中心とした後継体制の確立が進められており、故・金正日国防委員長が行ってきた先軍政治という軍事優先政策の継承が表明されている。

国際政治において、核兵器出現後は通常の軍事力はあまり交渉力にならないため核保有カードは通常戦力整備よりは効果的との指摘がある。また冷戦終結後、北朝鮮は国際社会で孤立化傾向にあるため核保有に向かっていったとの指摘もある。

北朝鮮は「核」というカードが絶対的であり、瀬戸際外交の所以である。北朝鮮のウラン濃縮の停止と引き換えにアメリカが24万トンの食糧援助を行うことで合意したばかりの3月16日、北朝鮮は4月12日から16日の間に人工衛星を打ち上げる事を発表したのもその一つ。

北朝鮮は、人工衛星と言っているが、過去の経緯から信頼できない。人工衛星銀河3号」と称するモノが軌道から外れた際に軌道修正するための受信・制御施設が、北朝鮮の地上に確認されていない。

北朝鮮は4月15日に故金日成首席の生誕100年を迎えるほか、この時期に労働党代表者会議を開き金正恩が総書記に就任すると見られる。北朝鮮は2009年4月にも人工衛星の打ち上げと称して長距離弾道ミサイルを発射しており、今回もミサイル実験と見て間違いない。