介護スタッフにもっと外国人を・・・

核家族化・少子高齢化は、私の住む町でも例外ではなく、深刻な状況です。長く連れ添った老夫婦の家庭から独り暮らし、やがては空家と化して、何年か後に更地になって草薮が生い茂る風景がみられるようになっています。

老人パワーで地域活性化?私も地域の「老人会」入会しました。入ってみて感じるのが、老人会を取りまとめる老人会「会長のなり手いない」ということです。

老人会のメンバーの中には、会費のみ払って老人会の行事に参加できない人たちが出てくるようです。そして、「年寄の達者春の雪」・・・(年寄りが幾ら丈夫だといっても、融けやすい春の雪のように当てにならず、何時急変するか分かったものではない。)に心配も・・・

いつまでも、「元気」で地域のコミニティをはかり、助けあい、励ましあっていくことが理想です。しかし、いづれは、多くの人が、人に面倒・介護のお世話になるようにならざるを得ません。今元気でが、やがて来る将来を心配する人は多いと思います。

待遇問題で、なり手がいないという問題・若い人が結婚できないの辞めるなどの問題で日本人が介護福祉士の数が足りない。国は、外国人にお願いする、ということで東南アジアの人に言葉・風習・技術などを学んで頂くことは大いに結構と思います。

しかし、4年間の学習期間で試験に合格しなければ、帰らなければならない。外国人にとっては厳しい試験になっていると思います。滞在期間・試験内容も見直しなど・・・積極的に外国人を受け入れる努力をすべきと思います。

毎日新聞社説・・・「外国人介護士 春、さらに門戸を開け」・・・
EPA(経済連携協定)に基づく初の介護福祉士試験で計36人のインドネシア人とフィリピン人が合格した。合格率は37.9%(全体は63.9%)。今年初めて11.3%になった看護師試験に比べれば格段に高いが、手放しでは評価できない。

難しい漢字にふりがなを付け、病名には「認知症(dementia)」と英語が併記されるなど試験問題には配慮が見られるようになった。設問自体も実際の業務に役立つようなものが目立った。それでも腫脹(しゅちょう)、疾病罹患(りかん)、仰臥位(ぎょうがい)などの専門用語は多く、文章もまだわかりにくい。

中途半端は厚生労働省が示した用語の見直し例に表れている。「光源を設ける→照明を設ける」「加齢変化→加齢による変化」。どうして「明るくする」「年をとることで変わる」ではダメなのか。介護福祉士は判断能力やコミュニケーション能力が劣ってくるお年寄りを相手にする仕事である。わかりやすく情報を伝え、明確に言い表せない意思をくみ取ることがとても大事だ。その資質を問う国家試験がこれでどうする。

「医師や看護師などと連携して業務を行う上で必要」「易しい日本語に置き換えると学問の体系が崩れたり、現場に混乱が生じる」と厚労省は説明する。医療現場の方を変えるという発想はないのだろうか。患者や第三者が医療の内容をチェックし透明性を確保するにはわかりやすい言葉が必要だ。患者に対するインフォームド・コンセント(十分な説明に基づく同意)にも役立つはずだ。また、抽象的で形式的な知識の記憶を重視する福祉系大学の授業に学生たちがどれだけ退屈しているかも知るべきだ。現場で必要な知識やスキルは変わる。学生たちの意欲をそいでも守らなければならない学問的体系とはどのようなものだろう。

外国人実習生は日本の介護施設で3年間実務経験をした後に国家試験を受ける。滞在は4年間に限られておりチャンスは原則1回だ。施設にとっては日本人なら無資格でも職員とみなされるが、外国人実習生は職員配置基準に算定できず介護報酬から人件費は出ない。このため来日する実習生は年々減っている。介護現場は人手不足に苦しみ、介護のため離職する家族、お年寄りの孤独死も後を絶たない。超高齢化はこれからが本番なのである。

厚労省は「EPA上の特例で人手不足解消策ではない」と言い、他省庁との足並みもそろっていない。韓国や台湾が外国人の介護労働力確保に熱心なのとは対照的だ。実習生たちは母国では大学など高等教育を履修し介護福祉の資格を得ているプロである。もっと謙虚になって彼らから学ぶくらいの気持ちが必要だ。