最近の若者は・・・

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「最近の若者は」・・・と言うが一般的には、中年・老年世代が若者を揶揄する形で使う偏見の一つ。

基本的に暴力的で、礼儀がなってない等のその時々のステレオタイプな悪い若者像が当てはめられることが多い、大抵の場合(その中高年世代にとって)不都合な、理解できない存在を一括りにして扱われる。

得てしてこの言葉を使うと年を取った・中年になったという扱いとなるため、若いと自認している人ほど好んで使わない傾向がある。

言われている、ある若者の意見に、「最近の若者は〜」とかよく言われるが、言っている人(オッサン・オバサン)達も昔は、そうやって言われていたと思う。

みんなそう思うんですよ・・・でもある日突然「最近の若い奴は・・・」って言っている自分に気がつく・・・それが、オッサン・オバサンになる。いやでも、誰もが通る道なのかも知れない。単に立場が変わって、オッサン・オバサンに言われて、腹立ちそのものが、「最近の若い奴は…」なのだ。

しかし、世の中オッサン・オバサンの方が若い人より数倍も虐げられているかも・・・?オッサンになってみれば痛感する。若い奴が羨ましくてしょうがない・・・その裏返しが「最近の若い奴は・・・」って言葉になる。

しかし気になるのが、車離れ・ビール離れなどといわれている、その上親離れがうまく出来ないで婚期を失っている人もいる?独立心に希薄になってしまっているのは確かのようだ。

大学生の47パーセントが反抗の経験がないとのアンケートがあるそうだが、思春期のころ、親の言動をいちいち気に入らなく感じたのは、いわば「親離れのための動物的本能」である。

親離れし、独立していくことは自然である。これが狂わされている現代社会は、オッサン・オバサンの言う「最近の若者は〜」は自分たちの責任でもあることを自覚すべきだ。

最近の若者が、反抗期を体験していなくても、自分の意思で親からきちんと自立できれば「最終的に自立した人間になる」ということが大事だ。