[他山の石」とすべきこと


昨日の広島のホテル火災があり、宿泊客など7人が犠牲者がでた。殆どが一酸化中毒死だそうだ。出火原因を幅広くとらえ、事件の可能性も含めて容疑者不詳のまま、殺人容疑で現場の検証令状を請求、捜査を進めるという。

ホテルの窓は、内側が板で塞がれているところもあったということで、警察や消防は、窓が塞がれていたことで煙が充満し、逃げ遅れた可能性もあるとみて、板の設置などに問題がなかったか調べているという。

そして、群馬県藤岡市関越自動車道で発生した高速ツアーバスの事故は、乗客45人のうち7人が亡くなり、高速道路の単独事故死者数としては過去最悪だ。

これも長距離バスの運転は一人で、過労からだと思う。夜行バスということで、料金が安いということで利用客が多いという。しかし、その勤務形態と労務管理に問題があると指摘されている。

この大きな2件の事故は、なるべくしてなった事件であると思う。人の命の尊い、したがって、人の命に関わる職業従事者は、法律でも厳しくなっているのは当然である。

事件・事故が起きて、規制の見直しや、原因の究明をするという“いたちごっこ”が繰り返される。いずれにしても、「安全と利益」と相反するところがあるが、利益を優先に考えての結果であるのは間違いない。

またこの事は因果応報で、利益を追求するあまりの結果であると思う。「因果応報」とは・・・人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。「因」は因縁の意で、原因のこと。「果」は果報の意で、原因によって生じた結果や報いのことだ。

こういう事故(事件)が起きてしまうと、事件の大きさから、経営者は致命的ダメージを負うことになることは必死である。世の中多くの人に、これらの事件でみんな大騒ぎしているが、中には「他山の石」と思える人、事業者も多くいると思う。