中国の「核心的利益」とは・・・

「核心的利益」とは・・・

○●・・・いかなる代償を払っても確保するという意思表示(朝日新聞社説)

○●・・・「核心的利益」とは、どんな代償を払っても守らなければならない決心を示すときに使われる中国の外交用語(産経新聞社説)

○●・・・中国が絶対に譲歩できない国家主権や領土保全などに用いる言葉(読売新聞社説)

○●・・・中国が、国の本質的な利益にかかわるとみなす事柄のことで(1)基本制度と国家の安全の維持(2)国家主権と領土保全(3)経済社会の持続的で安定した発展−を指す(西日本新聞

(1) 中国の国体、政治体制、政治の安定、すなわち共産党の指導、社会主義制度、中国の特色ある社会主義。(2) 中国の主権の安全、領土保全国家統一。(3) 中国の経済社会の持続可能な発展という基本的保障。・・・(Voice+ ボイスプラス)

野田佳彦首相と中国の温家宝首相との13日の会談で温首相の発言である。「核心的利益」の意味は、どう捉えるかの判断は難しいが、中国の軍事力の誇示で領土・経済を含めた国家戦略の一つ。

また、中国内の民族の独立問題や、中国人権活動家、陳光誠氏などの擁護・批判などに強い反発をし、神経質になっている。

核心的利益について新聞各紙は一斉に取り上げている。その見出しは・・・

読売・・温首相尖閣発言 「核心的利益」は穏やかでない」

朝日・・「日中関係―いがみ合うだけでなく」

産経・・『「核心的利益」発言 中国の意図は尖閣奪取だ』

北海道・・「尖閣問題再燃 日中とも冷静に議論を」

これだけ日本にとっては、関心事であるということだと思う。日中会談は、首脳会談は実現しなかった。中国の胡 錦濤主席は、韓国の李明博 大統領とは会談した。それだけ中国としては、尖閣諸島の問題をはじめ、東シナ海南シナ海の進出に意欲を持っていることだと思う。