挨拶をしよう

「こんにちは」「さようなら」これは幼稚園児でもできる軽い挨拶「お世話になっています」これは少し成長すれば誰でも言える言葉。自分の立場をわきまえ、他人に恥をかかせないどころかその場にいる人を納得させられるのは、きちんとした挨拶が出来る人である。

簡単なようで意外と難しい。きちんとした挨拶ができない人は最近多くなった。礼儀、上下関係、社会的な立場、色んなことをとっさに理解する必要があり、ちょっとした言葉遣いや態度に育ちと品性が表れる。

昔は、知らない人とでも気軽に挨拶を交わしたものだが、最近では何があっても仏頂面をして挨拶ができない人が多い。車が大通りに出てくるというので、歩くのを止めて待っていてあげても、頭を軽く下げたり手を挙げたりすることができないドライバーも少ない。

武道は「礼に始まって礼に終わる」と言われる。人間にとって挨拶は全ての始まりなのかも知れない。気持ちいい挨拶で一日をスタートすれば、元気も出てくる。知らない人と挨拶を交わせば、心が温かくなる。それは、山道ですれ違った人と挨拶を交わしたときのすがすがしさと同じだ。

防犯から、見かけない人がいたら「挨拶し声をかける」ことで、犯罪を防ぐ効果があるという。挨拶の仕方だが、相手の目をみて・・・行うことで、信頼生まれ、心の温かくなる。

相手に礼儀を期待するのではないが、せめてもう少し仏頂面の少ない時代を作りたいものだ。明るく、気持ちのよい社会を作るのは「挨拶」からであると思う。