2倍の人生をどう生きるか


日本人の平均寿命は厚生労働省が日本人の5月に発表によると、平均寿命は女性が86.30歳、男性は79.55歳で、前回調査(05年)より女性は0.78歳、男性は0.99歳上回っている。

同調査が開始された第1回調査(1891〜98年)の平均は女性が44.3歳、男性が42.8歳。戦前は男女共に平均寿命が50歳を切っていたが、1947年に女性53.96歳、男性50.06歳と50歳を上回った。以降、女性は1960年調査で70歳を、1985年調査で80歳を突破。男性は1975年調査で70歳を超えている。

人間の成長期間を生まれてから成人までの20年とすると、寿命が50年の時代では大人期間が30年間であった、ところが今や平均寿命が80歳超をこえて、大人期間が60年間と2倍、日数で10000日多く生きるようになった。

人生が50年の時代においては、子を産み育て終えるや命尽きたのが、21世紀になって多くの日本人がさらに30年間も生き続けるようになった。子を産み育てる第一ステージの30年間は気力体力ともに充実しているが・・・

一方、現在は少子高齢化が進んで女性の生涯にもうける子どもの数が年々減って1.96人と、2人を下回った。また、無縁化時代と言われ、老後の生き方、死に方、埋葬などの仕方などの価値観が違ってきた。

人生80年の時代で、大人期間を実質2倍生きることになる。結婚しても子を生まない少子高齢化社会・結婚しない生涯独身者が増えているという。これらの社会現象は、日本人にとって初めての体験である。この時代を生きる人々に、それぞれの生き方が見えてこない。

定年も50歳から65歳を超えの時代で心身ともに健康で社会の担い手として活き活きと活動できる、経験と技術を生かして仕事ができる、社会に貢献できる、生き甲斐や楽しみを求め持つことができる、そうありたいものである。

「子無きは去る」・『「子供を産まない女は価値が無い。嫁子を追い出して若い嫁をもらえ」と平手打ちされた』父親が言っていたことを思い出す・・・