いじめと、命の大切さ・・・

命の大切さ・・・大津の中学生の自殺は、日本の学校教育のあり方まで問われる大きな問題となっています。教育者である教職員・教育委員会・地方自冶の市長・町長のなど、背筋を伸ばし、襟を正して真剣に考える機会だと思います。

いじめ問題は野田首相も、「いじめている子、いじめられている子がいると分かったなら、見て見ぬふりをしないこと。これが一番大事なことです」といじめを発見したら学校などに相談するよう訴えたました。

また、いじめを受けている子どもには、「あなたは1人ではありません。あなたを守ろうという人は必ずいます。それを信じてお父さん、お母さん、先生、友だち、誰でもよいから相談してください」と呼び掛けました。 

最近、起こっている「いじめ」の問題は、一段と陰湿さを増し、時には被害者の子どもの自殺という悲劇的状況を招くところにまで至っています。当然のことでありますが、「いじめ」の問題は、子どもたちだけの問題ではないのです。

子どもは大人の生き方を、親や教師の姿を見て育つことを我々は強く自覚する必要があります。すべての大人は自らの生き方を見つめ直し、「生きる」ことの意味を一人ひとりが考えるとともに、「生きる」ことの意味を子どもたちに教えていかなければならないのです。

「命の大切さ」を実感させる教育は、日々子どもたちと向き合う学校現場の教師はもとより、教育に取り組む多くの教育関係者が、命に対する豊かでしなやかな感性や深い感覚を磨くことが大切です。

教育の究極的な目標は人間のあり方そのものの成長です。子どもたちが命を大切にした生き方ができるよう、教職員・教育関係者があらゆる学習指導の機会を通じて、子どもたちの生き方に影響を与える教育実践をしていかなければならないと思います。

学校教育と人間形成・人権などの基本的な問題を、教育者・社会人も含め、社会全体で考えていく問題であると思います。