考え直そう地域の絆を・・・

地縁・血縁で強く結ばれた地域社会は、個人や家族では解決できないさまざまな問題を受け止め、解決する役割を果たしてきました。

近年の傾向として、「なにかにつけ相談したり助け合う」ような交際が望ましいとする者が減少し、「会ったときにあいさつする」程度の交際が望ましいとする者が増加しています。

地域における最も基礎的な関係である近所付き合いにおいてさえ、密度の濃い交際は望まれなくなり、形式的な交際で済ませたいという傾向が強まったと思います。

例えば、隣の家で不幸があっても、知らなかったとか、葬儀にお手伝いし合っていたが、今は式場で、そっと家族葬で済ませてしまうご家庭が増えてきました。

地域の人たちに、力を借りなくても生活でき、煩わしい地域組織がなくても行政が補完してもらえると思っている人が多くなっています。

「私たちの町は私たちで守る」を提唱し、防犯・防災で安心・安全で楽しく、この町に住んで良かったと思えるまちづくりを目指すことが大事だと思います。

人と人の支えがあって人間が生きていけるのです。いま生き方自由と思っている人が多いように思えますが、人は一人では絶対に生きていけないのです。もう一度考えましょう。「家族の絆、地域の絆、社会の絆」を・・・