8月15日終戦に思う

その日は暑く大人達は、帽子・姉さん被りを取り、うつむきながらラジオ前で聞いた。67年前のこと、天皇陛下玉音放送が昼の12時にあった。耐えがたき耐え、忍びがたきを忍び・・・以て万世の為に太平を開かむと欲す・・・

終戦である。日本が1945年(昭和20)8月14日ポツダム宣言を受諾し、15日に連合国側に無条件降伏したのである。当時の多くの日本人は、この詔勅を涙して聞き、戦後は正しくがんばった。だから日本は復興し、すばらしい国になったのだと思う。

しかし、今・・・「自分だけ、お金だけ、今だけがよければよい」という不心得者が、一部国民に侵食してきた。その結果、今度の東日本大震災のようなことが起きてしまった。有資源の化石エネルギーを野放図に取り合い、温室ガスで、人間自身を苦しめ結果を生み出している。その規制も一部の人間の我がままな考えで、キッチリした規制もしない。地球を環境破壊は進むばかり・・・

このままの勢いで環境破壊が進めば、私達が住む地球が危ない。「人間の心を変えなければ決して地球は元に戻らない」・・・強く思う。 

地球環境を守り自然を愛し動植物と共存する優しい心を甦らせる事が大切である。私達、人間は森の住人として自然の恵の中で生かされてきた。

自ら植物を作り、動物を育てる生活への変化が自然を愛し友とする考え方に大きな変化をもした。大量の森林を伐採し自然の浄化能力を超えて廃棄物を排出し地球を汚している。

森の住民であった私達は自然の森を愛し、自然を尊ぶ心もなくしてしまった。大自然雄大な響きを再現するため、脊髄を震わせ私達の心の病を改善したい。私達の心に遠い昔を思い出し、動植物と共存し地球を愛する心を甦らせる事が大切なのである。

私たちは一度得た快適性や利便性を容易に放棄できないという生活価値の不可逆性を持っている。そもそも環境劣化はどうして起こったかというと、少なくとも、テクノロジーの発達が急激な劣化を誘発してきたことは事実である。

本来テクノロジーは人の心や生活を豊かにすることを目的としていたはずである。ところが、残念なことに、近年のテクノロジーは、無限の地球資源を前提として、人の物欲を満足させるために発達してしまった。

今こそ、有限な地球資源・エネルギーを前提とした新しいテクノロジー観のもとで、人の心や生活を豊かにする新しいテクノロジーの形を作り出さなければならない。