100歳以上5万人超えで・・・

100歳以上のお年寄りが統計を始めた昭和38年(1963年)はわずか153人だったが、半世紀の今年5万人を超え、10年後は約13万人、2050年には約70万人まで増えると予測されています。

3大死因とされる、がん・心疾患・脳血管疾患の治療法が進歩し、ほとんど克服できれば、平均寿命は7〜8歳延びるとみられています。生活習慣の改善などで病気の予防が進むことで、確実に延ばせるでしょう。

しかし、長生きしても、認知症など介護が必要、寝たきり生活で・・・100歳を超えたから、といって本当に幸せな事ばかりないでしょう。子供が先に逝かれることもあるでしょう。

儀母が不幸にして子供に先立たれ、「出来るなら、私が変わってあげたい」と泣き叫んだことを覚えています。「長生きしても辛い」・「早くお迎えに来ないかなー」と呟く、お年寄からよく聞きます。病院のハシゴで疲れてしまったなどと聞くことがありました。

そう言っている、私も今年は後期高齢者の仲間入りです。幸いのことに夫婦揃って、薬を飲んでいますが、元気で生活しています。 子供達はご他聞に漏れず、独立し生活しております。この先、私達老夫婦も、このままではいられません。いずれは介護も必要になることでしょう。今後の暮らし、死に支度まで考えるように・・・

身体の衰えと、記憶力の減退を感じる毎日に、生活の不安は高まりばかりです。それは、私達の地域を見ても同じような悩みを持っておられる方が多いのです。本当にこれからの暮らし、もしものことの連絡や、緊急時の対応、死んだらお墓、など元気なうちに考えておかないと思っているのですが・・・

身体機能が衰えても、長生きしてよかったと思え、安心して暮らしていけることが大事だと思います。それには、社会保障と税の一体改革で、年金や医療・介護の財源をきちんと確保し、意欲と体力のある高齢者には何歳になっても社会で活躍してもらえる環境や仕組みを整えることが、明るい「長寿社会」への道だと思います。